仲間に恵まれているから頑張れる – I.Mさん 2011年入職 –
どんなに忙しくても困っている人に手を差し伸べる
ハローワークで当施設のことを知り、こんな仕事もあるんだなと何気ない気持ちで仕事を1日体験したことが転職のきっかけです。施設で開かれるお祭りに参加したのですが、職員の皆さんが楽しそうに働いている姿が印象的でした。
異業種からの転職だったので、最初は朝礼中に飛び交う用語が理解できないような段階からのスタートでした。そこから介護福祉士の資格を取り、今、主任にまでステップアップできたのは、先輩や同僚に支えられたおかげです。介護の現場は慌ただしく、私への指導だけに専念できる状況ではありません。それでも、困っていると必ず誰かが声をかけてサポートしてくれました。私のほかにも介護未経験で入職する人は多くいるので、先輩から助けてもらった分、今度は私が後輩に積極的に声掛けするようにしています。
精神症状のある利用者さんに身構える必要はない
当施設は精神病院である朝倉記念病院のグループ施設なので認知症と精神症状を併せ持った方が多く利用し、意思疎通が難しい方も少なくありません。自分の世界に入っている利用者さんを見守りつつ、心を開いてくれたタイミングでサポートに入るなど、一人ひとりの意思を尊重したケアを大切にしています。
利用者さんごとに考え方や目の前の世界の見え方が違うので、言葉だけではないコミュニケーションの中で気付かされることも多いですね。私は以前、販売員の仕事をしており、昔から人と接することが好きでした。介護職に転職してからも人対人の交流にやりがいを感じる点は同じで、精神症状がある方と接する仕事だからと身構える必要はありません。
退所時の「ありがとう」は重みのある嬉しい一言
当施設ではフロアによって担当する介護スタッフが分かれており、今担当しているフロアには自宅や有料老人ホームに移るためのステップとして当施設を利用されている方が多くいます。そのため、全部私たちでサポートするのではなく、できることを増やすようなケアを意識しています。医師やリハビリスタッフなど他職種とも連携して、チームで利用者さんをサポートした先で退所が決まった時には大きなやりがいを感じます。
利用者さんが自宅に戻る前に、涙を流しながら「ありがとう」と言ってくれるたびに、この仕事やっていて良かったなと感じるものです。介護は決して楽な仕事ではないかもしれませんが、大変さを上回るやりがいがあります。何より当施設は仲間に恵まれているので、未経験の方でも安心してチャレンジしてほしいですね。